虫歯の原因は?

むし歯は、口のなかに常在している細菌の感染により歯質が軟らかくなり、崩壊していく病気です。日本では、食生活の変化とともに多くの人が罹患するようになっています。

虫歯は3つの要素が重なって発生します。虫歯菌と糖分、そして時間です。虫歯菌には多くの細菌が存在することが報告されていますが、その代表はミュータンス菌とラクトバチラス菌です。それらの菌は、栄養素として糖(スクロース)を取り込み、増殖していきます。そして、酸を産生してエナメル質を溶かしていくのが、虫歯の正体です。エナメル質はpH5,4以下の状況になれば溶けていくことがわかっているため、お口の中をそれ以上の環境にしていれば虫歯にならないことになります。また、虫歯はだいたい1ヶ月で発生することもわかっています。

そこで、酸性に傾いたお口の中を中和するのに役に立っているのが唾液です。唾液には、殺菌作用の他に緩衝作用、洗い流し作用、希釈作用などがあり、いったん溶けかけたエナメル質を正常な状態に戻す(再石灰化と呼んでいます)に大きな役割を果たしています。

虫歯を放置すると…

虫歯は、ミュータンス菌が糖を餌にして強い酸を作り出し、それが歯を溶かすことで起こるものです。進むと歯の神経にまで到達し、神経が炎症することで激しい痛みを生じ、さらに膿などがたまると歯を根こそぎ取らなくてはならなくなります。

虫歯は歯を失い、口の中の健康を損ない、食事を美味しく食べられなくなったり、日常生活に支障をきたしたりして、精神的にも大きな負担になる病気です。それだけでなく、虫歯は放置すると、命を奪われることもあるのです。

  • 3rd 11月, 2017